★土用の丑の日(今年は7/30)★
「土用丑の日」で知られる「土用」は、四季の変わり目を知らせる期間のことで、年に4回訪れます。スーパーなどで鰻が売られているときにこの文字を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか? この期間は、縁起を担いで避けた方が良いと言われていることもあります。今回は土用の意味や土用期間に避けた方がよいこと、縁起の良い食べ物などを紹介したいと思います。
土用とは、年に4回訪れる、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間のことで、それぞれ「春土用」「夏土用」「秋土用」「冬土用」とも呼ばれています。
「土用」は「土旺用事(どおうようじ)」の略ですが、その意味は「土が旺(さかんに)なり用事(働き)をする」という言葉。つまり、土が最も働く時期ということになります。
土用の起源は、古来中国から伝わる「陰陽五行思想」に由来します。陰陽五行思想では、自然界は木・火・土・金・水の5つの要素から成り立っていると考えます。季節もこの5つの要素に当てはめて、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」、「土」は季節の変わり目である立春、立夏、立秋、立冬の前18日間に割り当てられました。
土用は、節分や彼岸、八十八夜、入梅などと同じ「雑節(ざっせつ)」の一つです。「雑節」は季節の移り変わりを表す暦で、日本では古くから季節の変化を知らせる大切な役割を担ってきました。
土用はそれぞれ、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間の期間です
立春前/「冬の土用」 1月17日頃に開始
立夏前/「春の土用」 4月17日頃に開始
立秋前/「夏の土用」 7月20日頃に開始
立冬前/「秋の土用」 10月20日頃に開始
季節の変わり目でもある土用期間。周りの環境が変わったり何かと変化のある時期でもありますが、避けた方が良いことがあります。
土用期間中は「陰陽道の土を司る神様である、土公神(どくしん・どこうしん)が支配する期間」と考えられていました。神様が土の中から出てきて、地上にいらっしゃる、土が最も働く期間と言われているため、土用期間中は土を動かしてはいけないとされています。
具体的には、土いじり、草むしり、畑やガーデニング、造園、地鎮祭、井戸掘りなどを含む穴掘りなどの行為は避けた方が良いとされてきました。現代でも新築する時の基礎工事や壁塗り、増改築などは土用期間を外して計画する場合が多いようです。
毎年8月7日頃の「立秋(2023年は8月8日)」直前のおよそ18日間が、夏土用となります。夏の「土用の丑の日」は年によって変わり、十二支で日にちを数えるので、2回めぐってくる年もあります。今年は7月30日(日)のみの1回です。
土用の丑の日といえば、うなぎを食べる風習が広く知られています。この日にうなぎを食べるようになったのは江戸時代半ばからと言われ、諸説ありますが、当時うなぎは秋から冬が旬で夏はあまり売れずお店が困り果てていたところ、蘭学者の平賀源内が「本日丑の日」と看板に書くことを助言したのがきっかけだったといいます。
そこから「うし」にちなんで、「う」のつく食べ物や、黒い食べものが良い、と言われるようになったよう。「う」のつく食べ物としては、うなぎ、うどん、瓜(きゅうり、すいか、かぼちゃなど)、梅干しなどがあります。
長くなりましたが最後に…
昔から「土用を制するものは運を制する」と言われます。
季節の変わり目でもある土用は、気が不安定になり、なにかとバランスを崩しやすい時季です。四季に合わせて土用があるのは、そんな変わり目には「少し体を休めましょう」というサインかもしれません。土用期間をうまく利用して、次の季節へ向けて充電できると良いですね。
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